海外の飢餓に苦しむ子供たちを映し出し、寄付を呼び掛ける広告があります。
支援はとても大切ですが、少し気がかりなこともあります。
それは、飢餓は決して他人事ではないということです。
広告を見て「日本は先進国であり、飢餓と無縁だ」と思い込むなら、危険です。
現状、日本の食料自給率は38%です。
エネルギー自給率に至ってはたった12%でしかありません。
しかも、日本はどんどん産業競争力を失っています。
かつて「技術立国」「ジャパンアズナンバーワン」と言われた時代があったのは噓のよう。
長年、世界第2位を誇ってきたGDPは、中国やドイツに抜かれてしまいました。
それでも、今なお世界4位という見解もありますが、人口当たりの生産性で見れば先進国最下位、言い換えれば、すでに先進国グループから脱落している状況なのです。
そんな状況を、絶対に変えなければなりません。
世界経済は成長し、人口は100億人に迫り、資源は急速に枯渇に向かっています。
日本もしっかり頑張って30年来の停滞を脱し、再エネを導入し、生産性を高めていく必要があります。
なぜなら、生産性こそが、資源枯渇(物価高騰)の時代を生き抜き、環境負荷(たとえばCO2排出)を低減する道でもあるからです。
そして30年間も失敗し続けてきた日本の生産性管理を変えるには、会計を変えなければなりません。
飢餓は、決して遠い国の他人事ではありません。
脱炭素の本質とは、食料自給率とエネルギー自給率を100%に回復させ、混乱の時代にあっても、日本を自立して生きていける国にしていくことであると考えます。
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