人材育成の方程式

厳しさを増す一方の21世紀を生き抜くためには
イノベーションを起こさなければなりません。

新しい仕事の仕方、
新しい人と人との結び付き、
新しい企業文化、
新しい管理会計など、全てがイノベーションです。

それは、未来を見据えて現状を変えていく力。
どんなにAIが発展しても「無人の会社」が存在しない理由です。
イノベーションが起こせなければ、会社に未来はありません。

ところが・・・
今日の国内製造業には、強烈にイノベーションが足りません。
一体どうすれば、イノベーションは起こるのでしょうか?

ぜひ考えて見て下さい。
イノベーションはノルマや命令には馴染みません。
スケジューラーに「○月○日はイノベーション3件」等と書き込んでみたって(案外みかける光景です)、イノベーションは起こらない。

それは自主性のある人材の、
自主的な活動としてしか発現しないものです。

ですから、
自主性のある人材を育てられるかどうかが、
イノベーションを成功させるカギになります。

では、自主性のある人材はどうすれば育つのか?
ポイントは2つあります。
「①任せること」と「②測ること」です。

①任せること
まずは誰かに、小さな予算や時間を任せなければなりません。
往々にして国内製造業では「ムダ取り」と称して取り上げるばかりでした。
これでは絶対に自主的な人材は育ちません。
健全な「ムダ」がなければ、
そして今日の仕事に埋没するだけでは、
イノベーションは起きないのです。

②測ること
何を測るかというと、生産性を測ります。
もし、一定の「ムダ」(予算や時間)を任された誰かの生産性が伸びていたら、
もっと大きなムダを任せてみましょう。
もし伸び悩んでいたら、適時に支援しなければなりません。
その繰り返しで、人材は育っていきます。

ところが、今までの国内製造業では、
生産性が正しく測定されてきませんでした。
生産性の管理に必要な管理会計が未発達だったからです。
ですから、正しい管理会計を導入して生産性を測って下さい。

「①任せる」+「②測る」の組み合わせを、
私は「人材育成の方程式」と呼んでいます。
それは、いわゆる「成長と分配の好循環」を具体的に実現していく方法でもあります。

ムダがない会社は生き残れません。
ムダをムダで終わらせてしまう会社も生き残れません。

ぜひ、皆さんの会社でも「人材育成の方程式」が成り立っているか点検してみて下さい。

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