あるセミナーでの出来事です。
売上原価(≒製造原価)と販管費を別々に管理する意味は既になく
全ての費用を一体的に管理するべきだと説明しました。
するとセミナー終了後に、
あるホワイトカラーの方(田中さんと仮称)が、私のところにやってきて、
こんなことをおっしゃいました。
「現場のブルーカラーと事務所のホワイトカラーを一緒に管理しましょうなんて、
吉川さんはずいぶんヒューマンな方ですね」
「もちろん、私はヒューマンです!」
「でも、吉川さんは甘い。
そんなことをしたら現場の連中が遊んでしまうではないですか」
これを聞いて、私はぞっとしました。
そしてますます、製造原価と販管費を一体的に管理すべきことを確信しました。
何故だかお分かりでしょうか?
(わからない人がいたら、田中さんと同じ問題を抱えているのかも)
「ホワイトカラーと一体的に管理したら、ブルーカラーが遊んでしまう」
という田中さん(ホワイトカラー)の発言は、図らずも
「今、ホワイトカラーである私は遊んでいます!」
と宣言しているに等しいと感じたからです。
(しかも、そのことすら自覚していない)
ブルーカラーとホワイトカラーを一体的に管理しましょうという私の提案は、
ブルーカラーを甘やかすためではなく、
むしろホワイトカラーにしっかり頑張ってもらうための提案。
叩かれる人(ブルーカラー)がいる限り、
叩く側(ホワイトカラー)の生産性は上がりません。
叩く人は叩かれない人でもあるからです。
現場の仕事の機械化・自動化が進み、
現場を含む全ての仕事の高度化・複雑化が進んだ今日では、
全員がホワイトカラーというべき状況にあります。
ブルーカラー、ホワイトカラーなんていう時代遅れな区別は止めて、
全員で力を合わせ、一緒に厳しい時代を生き抜きませんか?
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