「地球のために」は、誤訳です

サステナビリティ、脱炭素、SDGsを語ると
「経営の本質に関係のない余計なこと」と思われがちです。

しかしこれから極めて厳しい時代がやってきます。
特に化石燃料の枯渇が深刻で、2050年頃には
エネルギー無し、プラスチック無し、食料無しという事態に陥るリスクがあります。

こうした事態が、いつどのような形で発現してくるのかについて
リスクを評価して適切な対策を採ることは、経営として当然の所作。
ESG経営は、もはや特別なことではなくなりました。

ところが、
日本の環境行政は「公害防止」から始まっているので、
脱炭素とかカーボンニュートラルとかサステナビリティも
公害対策目線で制度設計されてきました。

でも、公害防止ってどうしても片手間感があり、
建前はともかく、どの会社も本気で取り組めていません。

なぜって、本業じゃありませんから。

しかし、これからやってくるのは資源争奪の時代ですから、
本業そのものの持続可能性が問われているのです。

エネルギーや食料が確保できている国は無茶をやり、
できていない国は滅んでいく。
先進国から落後しつつある日本も、早晩同じ運命を辿ります。

でも、
日本がこれから新しい生存モデルを創り上げ、
厳しい運命を回避できる余地は十分にあると信じています。

私たちが本当に本気になれるなら・・・

新しい会計で、会社の行動を変え、社会を変える。
そして21世紀を力強く生き抜いていく!

それが、本当のサステナビリティ。
これから私たちがやらなければならないことです。

私は、地球を愛する気象予報士ですが、
SDGSやサステナビリティという言葉が
「地球に優しい」とだけ受け止められがちな現状を案じています。

サステナビリティの本当の意味は
環境と経済のバランスを取って、「生きる」ことです。
環境だけでも、経済だけでも、いけません。

実際に、
SDGsの目標8は、働きがいも経済成長も
SDGsの目標9は、産業と技術革新の基盤をつくろう
です。

でも環境と経済のバランスが大切だという話をすると、
「環境と金儲けのどちらが大切なのだ」とお叱りを受けることもある。

ちがうんです!

経済というのは、子供たちの暮らしのこと。
環境と子供たちの暮らし、どちらが大切ですか?

どちらも大切に決まっています!

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
MENU
お問合せ

TEL:080-2090-1172

(月 - 金 9:00 - 18:00)