CO2削減は、防止の視点から備えの視点へ

最初に、私は地球を愛する気象予報士であり、省エネを担うエネルギー管理であることを申し述べます。
そのうえで、CO2削減への私見を述べるなら・・・

Q1.CO2を削減すべきか否かと問われるなら、削減すべきと答えます。

しかし
Q2.日本がCO2を削減すべきか否かと問われるなら、少し異論があります。

アメリカ、ロシア、中国、インド・・・

世界の協調は崩壊しつつあり、CO2削減への足並みは揃っていません。
日本だけが頑張っても、温暖化問題は解決しません。

日本が率先垂範すべきという見解にも同意できません。
なぜなら、そこには自立して「生き抜く」という視点を欠いているから。

自立して生きていけない国の主張を、尊重し、受け止める国はないんです。

では、
Q3.日本がCO2を削減する必要がないのかと問われるなら、それには強く反論しなければなりません。

これから全ての化石燃料は枯渇に向かいます。

石油・石炭・ガス・ウラン(ウランもです!)全体で、可採年数は80年程度。
でも、世界の経済成長を考慮すれば40年後(2060年頃)に、化石燃料は失われます。

さらに自国優先主義の広がり、売り惜しみ、買い占め、投機、紛争の拡大等々を考慮すれば、30年後(2050年頃)には、エネルギー無し、プラスチック無し、食料なしという厳しい時代に突入することになるでしょう。

現状は、エネルギー自給率12%、食料自給率38%の日本です。

そんな日本が/日本の会社が、自立して生きていける社会モデルを構築する。
最終的に日本が自立し、化石燃料への依存が減り、環境負荷も下がっていく・・・
それが脱炭素の本当のゴールであるべきだと考えます。

構造変革の過程では、化石燃料を使った大規模な活動も必要かもしれません。
燃料が使えるうちに、やっておかなければならないことがたくさんあります。

ビジネスモデルの転換、街並みの再構成、交通体系の見直し・・・

そして、こうした社会モデルであれば、
世界から尊敬され、目指される日本になれると確信しています!

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