世界でも稀な、恵まれた国土

今、化石燃料を筆頭に、多くの資源が急速に枯渇に向かいつつあります。
でも、だからといって「資源国ではない日本は大変!」と嘆く必要はありません。

いわゆる化石燃料が枯渇した後の世界では、日本は稀にみる恵まれた国土になりえます。
私がそう考える理由は、以下の通り。

理由1 豊かな水資源
実は、世界で最も危機的な資源は水です。
大陸の国々は大きな国際河川の水を共有していますから、上流下流で激しい争奪や紛争が起こります。
しかし日本には、他国と争う必要のない豊かな水資源があります。

理由2 豊かな森林資源
脱炭素後の世界では、森林が極めて重要な資材かつエネルギー資源になります。
日本の国土は森林が豊かで、森林率は北欧諸国に並ぶ水準です。

理由3 豊かな地熱資源
脱炭素後の世界では、再エネだけで社会の全活動を支えていかなければなりません。
そんな時、日本に豊富な地熱は極めて頼もしいエネルギー資源です。
お天気次第で季節の影響も受けやすい風力や太陽光や水力と違い、
常に確実に確保できるエネルギー資源が地熱だからです。

理由4 広大な海洋
先の敗戦でかなりの面積を失ったとはいえ、今なお日本は世界有数の広大な海洋を有しています。
この海洋をどう生かせるかが、脱炭素後の日本社会の盛衰を決めるでしょう。

理由5 島国であること
今後、さまざまな理由で国際紛争が激増すると想定されますが、日本の国土が相対的に安全な島国であることは日本の強みです。

理由6 十分な人口があること
小さな島嶼国は幾つもありますが、人口が小さい国は、人口が大きい国に蹂躙されるリスクがあります。
その点、日本には十分な人口があり、簡単に踏みつぶされるような規模ではありません。

理由7 内戦がないこと
これだけの人口を擁しながら、国内が団結し、助け合い、深刻な対立関係が存在しないことは世界の奇跡です。

理由8 稀有な歴史的経験
化石燃料ゼロの時代になれば、量的成長は成り立たなくなり、質的成長へのシフトが必要になります。
そして人口の推移をみる限り、日本は鎖国時代に量的ゼロ成長の時代を経験しています。
例えば「もったいない」といった言葉には、ゼロ成長時代の知恵が留められている。
こうした経験をしたことのある先進国は稀なのです。

こうした恵まれた条件を踏まえ、日本は世界の先進モデルになれる可能性があると考えます。

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