簿記試験を超えて⑲ やはり会計がおかしい

「はじめまして。会員の吉川と申します。
本年度の研究大会のテーマに、ぜひ原価計算基準の改訂に向けたディスカッションを取り上げていただきたくお願いを申し上げます。

昨今の異常気象や新型コロナ、国際情勢の緊張などの中で日本経済は振るわず、日本の国際的な地位も低下するばかりです。

そんな中、『会計や原価計算が果たすべき役割は何だろうか?』という自問自答が私の出発点でした。
公表以来60年を経て原価計算は多くの矛盾を抱えています。

日本の製造業はかつての輝きを失いました。

会計が元気でなければ会社は元気になりません。
会計が元気にならなければ日本は元気になりません。
正しい会計が無ければ日本経済の復活はあり得ないのです。

今こそ、時代に合った会計のあるべき姿を社会に広く提案していくことが、会計に携わる私たち会計士の使命であると強く感じております」

会計にはもっとできること、やるべきことがあるように思います。
そのためには会計自体がもっと進化しなければなりません。
会社にとっても、社会にとっても。

従来の「試験の簿記」では解決できない問題が増えました。
そこで私は、60年前に公表されたままになっている原価計算基準の改訂を提案してみようと思い立ったのです。

たくさんの会計講座もやりました。

会計講座と言えば、退屈で受講者が寝ているイメージですが、私の講座は1ヶ月前から予約が満員となり、当日は立ち見が出るほどの盛況となりました。
私は暗記とコピペを超えた希望の会計を目指したいと願っていました。

コロナ禍の最中の2020年12月4日には、会計士協会で公認会計士の方々を対象にした原価計算講座の講師を担当させていただきました。

モノづくりの技術者だった私が初めて簿記に取り組んだ日々から28年、会計士になろうと思い立ってから18年になりましたが、あの時に直面した原価計算への違和感は間違っていなかったようです。

この長い長い悪戦苦闘の結論を、日本の危機の解決に間に合わせなければなりません。
その試みの一つが、このHPです。

残念ながらこのHPは、簿記試験に合格するためのものではありません。
しかし従来、「こういうものだ」と決めつけられ、ほったらかしにされてきた多くの問題に光を当て、真の経営革新に役立つ力のある会計を、多くの方々と力を合わせて築き上げていくことを目指すものです。

たかが会計、されど会計・・・
会計にはもっとできることがあるはずです。

多くの現場が直面している閉塞感も、
会社の業績不振も、
昨今の日本の厳しい経済も、
コロナ禍の厳しさも、
深刻さを増す一方の地球温暖化も、
減価する資源の争奪も、
これからやってくるさらに大きな危機も、きっと会計の力で解決できます。

皆さんもっと会計を学び、もっと会計を使って下さい。
そして一緒に会計を進化させて下さい。

なぜなら、会計こそが社会を導く光であり、嵐の海で正しい目的地を指し示す羅針盤だからです。
諦めずに前に進む私たちの勇気を裏付けるもの・・・それが会計なのです。

★勇気と会計! それが今、日本に必要なもの

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
MENU
お問合せ

TEL:080-2090-1172

(月 - 金 9:00 - 18:00)