会計専門家の皆さんへ

当サイトは、既存の財務会計にやや厳しい内容ですが、
財務会計を批判する意図はありません。
ただひたすらに会計の発展を願うのみ。
「良い開示」を旨とする財務会計は、とても大切なものです。

しかし・・・
「財務会計だけでは、会社は経営できない」
という現実があることは、しっかり認識されなければなりません。
「良い経営」を旨とする管理会計は、財務会計とは全く別のものです。

実は今まで、会計専門家の間で、
「どうすれば経営を支えられるか?」
という視点から会計が論じられたことは殆どなかったように思います。
(少なくとも、私は知らないです)

管理会計の大切さを標榜される専門家の方もいますが、
概ね全部原価計算を直接原価計算に置き換えた程度。
その直接原価計算ですら、変動費と直接費の混同があり、
経営を支えるという目的を果たせていませんでした。

怖いのは、多くの会計専門家の方々が、
「良い経営」を支える会計のイメージを持てていないことです。
それは、高騰するコストや低迷する生産性と戦い、困難な設備投資の意思決定に向き合う等の経験を経なければ、身につかないものなのかもしれません。

さまざまなバックグラウンドを有する専門家の交流の必要性を感じます。

繰り返しになりますが、
「良い開示」を旨とする財務会計と、
「良い経営」を旨とする管理会計は、
共になくてはならないものです。

ただし、
財務会計は「決まりの会計」であるのに対して、
管理会計は「自由なデザインの会計」です。
それ故に各社は、
それぞれの経営目標の管理に適した管理会計を自力でデザインしなければなりません。

そんな時、「決まりの会計」の専門家が、
それを永遠不変の原理だと思い込み、コピペの知識だけで指導してしまうなら悲劇です。
会計専門家の意識を変え、会計を進化させていかなければ、
日本の経営も変わらず、日本は元気にならない
というのが、このサイトを立ち上げた私の危機感です。

もちろん
本サイトのさまざまな提案が最善の答えだとは限りません。
時代が変わり、向き合うべき経営課題が変われば、「良い経営」を支える管理会計の要件も、どんどん変わって行くでしょう。

しかし、論点の所在はぜひ知って欲しい。

そして財務会計の専門家と管理会計の専門家が、連携して日本の元気のために活動できる日が来ることを、心から願っております。

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
MENU
お問合せ

TEL:080-2090-1172

(月 - 金 9:00 - 18:00)