会計なんか、要らない?

以前、管理会計の必要性を説明していた時、こんなことを言われました。
「会計なんか要らない。会計なんか役に立たたない。
会計なんかなくても、私は会社の経営を立て直した。
会計なんか使わなくても、私は成果を上げることができた」

おそらく「会計なんか」の会計とは財務会計のことだと思われます。
確かに財務会計(人に見せるための会計)って、
経営再建の場面では出番がなかったのかもしれません。

しかし・・・
手当てすべき経営課題を見付ける場面で、
あるいは経営立て直しに成功し、成果を上げたことを知った場面で
必ず何らかのツールを使ったはずです。

そ・れ・を「管理会計」というのです。

ただし、今までの会計専門家によって説明されてきた管理会計は、財務会計と見分けがついていませんでした。

そうした現実が、財務会計・管理会計をひっくるめて
「会計なんか要らない」
という表現になってしまったのでしょう。

それにしても・・・

コストダウンを推進する場面で、
生産性向上に取り組む場面で、
在庫適正化を目指す場面で、
使い勝手の良いツール(管理会計)のあるべき姿が論じられてこなかったことは不思議です。

P/Lを見ないコストダウン
定義すら曖昧な生産性向上
B/Sを見ない在庫削減・・・

そうした活動がうまくいくはずはありませんし、
活動が成功したのか/失敗したのかすら分かりません。

そんな状況に、今までどうして誰も不便を感じなかったのか??
関係者の本気度に疑問を感じます。

いつまでも古い知識を丸暗記し、コピペするだけ。
環境が変わっても、いつまでも仕事のやり方が変えられない・・・

この膨大な「手つかず」は、
実は日本に残されたフロンティアであり、希望であり、宝の山です。

そして、この宝の山を見つけるカギが、正しい管理会計です。

私たちが本当に本気になって、古い経営の常識/古い会計の常識を見直せば、
できることはたくさんあるのです。

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