製造業が不人気だった、本当の理由

製造業は不人気です(特に若い方)。
一般に3K(キツイ、キタナイ、キケン)がその理由だと説明されてきました。

「給料安い」を合わせて4Kというべきかもしれません。
今は処遇等を比較して、本当にあっさりと人が辞めてしまう時代になりました・・・

ところが、私が工場長だった頃、
こうしたステレオタイプな説明以上に深刻な理由があることを知ったのです。

それは、製造業には
「学びがない」「学びたいことがない」「学んでも食べていけない」
という指摘です。

こういう指摘は、本当に手厳しい。

社会的に意義のある仕事であれば、ボランティアで頑張る方々がいます。
宇宙や環境問題に関わる仕事には人が集まります。

ですから人を集めようと思うなら、製造業も大きく変わらなければなりません。
ポイントは2つ。

<ポイント1>
社会的に本当に意義ある製品を創り出さなければなりません。
社会が必要とする製品/価値ある製品を届けることで売上が立ちます。
それを、誰よりも合理的な価格で実現できれば、差額で付加価値が生じます。
(売上高-コスト=付加価値)

儲けは、人を騙すことで得られるものではなく、社会に貢献することで得られるものです。
工場を抱えて逃げ隠れ出来ない製造業であればなおさらです。

<ポイント2>
そして、もちろん製造業だって、社会に通用する普遍的な学びは提供できます。
最も大きな学びは、
日々の課題に向き合い、解決策を考え、それを実現していくというプロセスそのものです。

全ての従業員の皆さんに、このプロセスに参加する機会を与えましょう。
そして一人一人の「やってみたい」が実現できる職場を作ってください。
「やってみたい」がある人が、伸びる人です。
「やってみたい」がない人は、伸びない人です。
知識・学歴は関係ありません。

そして、
最初はきっと小さな一人の「やってみたい」に、
多くの誰かの「やってみたい」が続くようになれば、人と会社は学びを共有できます。

イノベーションが次々と生まれ、付加価値が増え、給料も増えれば、成長を共有することもできます。

そんな職場に、人が集まらないはずがないと思いませんか?

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